気になる記事を見つけました。
僧侶たちが「出家」させた世界で1本しかない木が切り倒された、というものです。
この木はスリランカレグメというマメ科の木で1868年に初めて確認されましたが、1911年を最後に見られなくなり、2012年に絶滅が宣言されたそうです。しかし2019年、コロンボの北で、高さ8メートルのスリランカレグメが1本だけ生えているのが見つかり、高速道路建設のための伐採対象になっていたため、2021年2月、僧侶たちが伐採回避のために出家させたそうです。
当時の報道によると出家の際、僧侶たちがこの木にオレンジ色のけさを着せ、聖水をかけるなどの儀式を行い、「この木は今、象徴的な意味で僧侶となった」と宣言した事を受け、
政府の報道官は、木の保全についてこれから議論する、と発表していました。
・・なのに、今年(2023年)7月11日に伐採、撤去・・。
スリランカの運輸・高速道路相は会見で「調査の結果、他に40本のスリランカレグメが生えていることが分かった」と説明したが、その場所については詳細を明らかにしなかった上に 「これが唯一のスリランカレグメだとする神話を広めて高速道路の建設を阻止するのは犯罪だ」と主張しているそうです。
スリランカでは人口の7割が仏教徒で僧侶は最も敬われているのに・・。
道路の迂回やどこかへ移植などできなかったのか・・。
基本社会主義のこの国では仕方がないことなのだろうか・・。
などなど、色々と考えさせられるニュースでした。
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